紙芝居　くるみわり人形(かみしばい　世界の名作劇場) [紙しばい]Ω

出版社からのコメントマリーがクリスマスにもらったくるみわり人形がこわれてしまう。その夜、くるみわりに襲いかかるネズミたち。マリーは夢中で…。内容紹介マリーはクリスマスにくるみわり人形をもらいました。すてきな人形です。ところが兄のフリッツがかたいくるみを割らせて、くるみわり人形のあごがこわれてしまいます。マリーは自分のドレスのリボンをとって、くるみわりのあごを支えてやりました。その夜、マリーはくるみわりが心配でずっとそばについていました。大広間の時計が深夜12時を知らせたとき、キイキイ、チューチュー！　壁からものすごい数のネズミが出てきたかと思うと、バキバキバキッ！　床を突き破り、七つ頭の巨大なネズミの王があらわれました。すると、寝ていたくるみわり人形が起き上がり、他の人形たちといっしょにネズミに闘いを挑んだのです。しかし、ネズミたちがくるみわりのマントをつかんで引きたおし、ネズミの王が襲いかかろうとします。マリーが夢中で自分のくつをネズミの王に投げつけると、くつは命中し、ネズミの王は倒れて動かなくなり、ネズミたちも逃げていきました。「マリーさん、助けてくれてありがとう」声のほうに振り向くと、ひとりの若者が立っていました。若者は人形の国の王子で、ネズミの王の呪いでくるみわりの姿に変えられていたのです。若者はお礼にマリーを人形の国に招待します。たくさんのごちそう、人形たちの踊り。それは美しいものでした。マリーはいつしか眠ってしまい、目を覚ますと自分の部屋のベッドの上でした。そばには、こわれたあごがなおったくるみわり人形がいます。「くるみわりさん、ありがとう。わたしあなたをずっとずっとたいせつにするわ」図書館選書マリーがクリスマスにもらったくるみわり人形を、兄のフリッツがこわしてしまう。マリーはくるみわりが心配でそばを離れたくない。その夜、くるみわりに襲いかかるネズミたち！　マリーは夢中でくつを投げつけ……。著者についてあべ　しまこ (アベ　シマコ)あべしまこ／宮城県出身。子どもの本の創作を始めた2012年、『さきちゃんのめがね』で、「はーと&はーと」絵本原作コンクール優秀賞を受賞。その後もさまざまなワークショップに参加しながら執筆を続け、2017年、『ひみつったらひみつ！』が、絵本テキスト大賞優秀作に選ばれる。紙芝居に『ドラゴンのバラ』『どんぐりのうんどうかい』『おしっこでるよ！』（以上、童心社）などがある。吉田　尚令 (ヨシダ　ヒサノリ)吉田尚令（よしだひさのり）1971年大阪府生まれ。主な作品に『雨ふる本屋』『雨ふる本屋の雨ふらし』『雨ふる本屋とうずまき天気』『雨ふる本屋と雨もりの森』（以上、童心社）『パパのしごとはわるものです』『パパはわるものチャンピオン』『悪い本』『希望の牧場』（以上、岩崎書店）『星につたえて』『ふゆのはなさいた』（共にアリス館）『はるとあき』（小学館）など多数ある。