出雲の考古学 [単行本]Ω

要旨（「BOOK」データベースより）島根県の文化財行政を牽引してきた著者の多年にわたる研究の集大成。出雲地方の古墳や遺物を縄文時代から近世にいたるまで通時的に分析し、同地方の繁栄を多角的に検討する。目次第Ⅰ部　縄文時代　第1章　縄文時代の遺物 1．島根県における縄文時代の石器の変遷―ラント遺跡出土例を中心に― 2．島根県における縄文晩期突帯文土器―松江市石台遺跡出土例を中心に―　　　 3．出雲地方における突帯文土器・扁平打製石斧―出雲市保知石遺跡出土例を中心に―　第2章　縄文時代の住居跡―勝負遺跡出土の遺物を中心に― 1．竪穴住居跡から出土した遺物 2．勝負遺跡の縄文住居跡 3．島根県における縄文後晩期の住居跡第Ⅱ部　弥生時代第1章　集落の地域的特質 1．出雲東部・山間部における弥生時代中期～後期の集落形態 2．出雲平野における弥生時代後期の集落　第2章　四隅突出型墳丘墓 1．島根県における発生期古墳 2．石見地方の江川流域における四隅突出型墳丘墓 3．四隅突出型墳丘墓の起源第3章　出雲地方における弥生時代中・後期の漆 1．出雲地方における漆文化の概要 2．全面に黒漆を塗った土器 3．漆付着の木製の桶 4．生漆採集容器 5．他の地方の漆採集容器 6．弥生時代における他地域との交流 7．出雲平野における手工業 8．出雲地方の漆・碧玉と日本海交易第Ⅲ部　古墳時代第1章　古墳形態の諸相 1．出雲地方における前期古墳 2．浅柄古墳 3．古墳時代前期から中期の墳丘築造方法―南外2号墳を中心に― 4．史跡今市大念寺古墳 5．島根県岡田山1号墳の横穴式石室構造 6．出雲西部における横穴式石室の形態および築造工程　　　　　　第2章　石見地方の須恵器 1．石見地方における古式須恵器 2．浜田市めんぐろ古墳出土の須恵器 3．日脚遺跡における須恵器の編年　第3章　出雲東部における古墳時代中期の住居跡―勝負遺跡を中心に― 1．勝負遺跡の古墳時代中期の集落 2．出雲東部における古墳時代中期の住居跡第Ⅳ部　歴史時代　第1章　出雲地方における律令時代の須恵器 1．出雲地方における律令時代の概要 2．出雲地方における律令時代の須恵器の特色と変遷 3．出雲型須恵器の生産 4．出雲地方における律令時代の須恵器と朝鮮半島との関係 5．出雲型の須恵器出現の背景 第2章　出雲地方における中世の遺物と墓 1．滑石製石鍋の変遷 2．島根県における中世墓―惣三掘遺跡を中心に― 第3章　近世における来待石石切り場の変遷　　1．人力による採石方法　　2．その他の方法による採石方法引用・参考文献初出一覧あとがき―考古学人生40年―著者紹介（「BOOK著者紹介情報」より）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）川原 和人(カワハラ カズト)１９５１年、島根県生まれ。１９７４年、私立別府大学卒業。島根県教育委員会文化課勤務を経て、２００９～１２年、島根県埋蔵文化財調査センター所長。現在、島根県埋蔵文化財調査センター嘱託出版社からのコメント島根県の文化財行政を牽引してきた著者の多年に亘る研究の集大成。出雲の古墳・遺物を通時的に分析し、その繁栄を多角的に検討する。